台風が接近している日曜日。
「講演動画上映会&ダイアログ~自分たちの新しい組織を対話する~」に参加してきました。久々の一参加者としてのワークショップ参加は楽しかったです。場をつくっていただいている方へは本当に感謝です。
先日、自分で読書会を企画しましたが、ほかの人との対話を通して理解を深めたいと思って参加しました。
今回上映された動画はこちら
「『Reinventing Organizations』(日本語版『ティール組織』)著者フレデリック・ラルー スピーチ」
ティール組織は出版されてすぐに読んだのですが、事例が中心であまり概念化までしている内容でなかったのでちょっと読みにくかった印象があります。講演の動画の時間は長いのですが、読むよりは楽なのではないかなと思います。
ティール組織
本ではティールは進化型とされています。
上司がおらず、自律的でフラットな組織というのが特徴です。
著者のフレデリック・ラルー氏がいくつもの組織を見てきた中で成功している組織の共通点をみつけて概念化しているモデルです。社会構造の変化からそこで行われる人々の活動の形態がどう進化してきたかを整理しています。事例が紹介されていますが、組織の大きさなどはあまり関係はないようです。
またティール以前のレッドやオレンジを否定しているわけでないと書かれています。
本を読んだり、ワークショップに参加して思ったことは、ティールは万能ではないということです。また組織は環境によって戦略を変えるものであることから、どのような環境にその組織が置かれているかに依存するのだと思います。
しかし、ティールがこれだけ色々な人に注目されるというのは、今の組織に対して何らかの問題や不満を抱えているということもいえるのではないでしょうか。そして環境変化に敏感に対応しなくてはならない組織は、ティール組織を作ろうとしてではなく、自然とティールのようになってるとこもあります。
この本の限界は沢山の事例からの共通点を探ったところまでということです。本質の部分までには辿りつけていません。それはこれからということなのかもしれません。
ティールはこれまでのリーダーシップ論や組織管理論などの概念を超えており、環境変化への対応、社員の自律などを考える時のきっかけになりそうです。まだそうだとはっきりはいえませんが、オートポイエーシス論で説明がつきそうだと感じています。
まだまだ自分が勉強中なのでこのくらいにしておきます。