2018年11月26日月曜日

免疫療法ってなんだ⁉~夢のクスリの勘違い


11月7日にがんの保障研究会で、日本医科大学の勝俣範之先生をお呼びして「免疫療法ってなんだ⁉~夢のクスリの勘違い」をタイトルにした講演・シンポジウムを実施しました。



先日の京都大学高等研究院の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授が2018年ノーベル医学・生理賞の受賞者に決定致しましたことは広く知られており、同じ日本人としてとても喜ばしいニュースがありました。この受賞理由は現在、免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれているがん治療薬の原理の発見によるものです。

ただ、この受賞決定をきっかけに現在一部民間医療機関で行われている自由診療での「免疫療法」などまでがノーベル賞をとった夢の薬という誤解が広まり、実際に国立がんセンターや患者団体に問い合わせが多数ありました。一般の方にとって「免疫」という言葉で全てが一括りにされて理解され、インターネットという情報の海で「正しい情報」と「誤った情報」が混在しているのが現状です。

免疫療法は臨床試験を経て効果が立証されているもの(免疫チェックポイント阻害剤など)と、効果が立証されていないもの(臨床試験で結果がでていないもの)がありますが、その違いを理解できないというものがあったり、ある一つのがんに効けばそれ以外にも効果がある可能性があると思ってしまいます。それに賭けてみたくなる気持ちも、わからなくはありません。その患者さんの「治りたい」という思いを利用している人が世の中にいるのも現実です。また悪意を持っていなくても、間違った知識を善意で広めてしまうこともあります。

そこで一般の方へ正しい情報を伝えるために、NEWS ZEROやNHKに出演された勝俣範之先生に、腫瘍内科医という専門家の立場から科学的根拠のある免疫療法は限定的であるということ、インターネットの広告などに出てくる情報には経済的と医療リスクがあるという話をして頂きました。

今回は当初、保険を扱う保険会社職員及び保険代理店従業員の方を中心に企画をいたしましたが、急遽、一般の方にも参加していただき広くこの問題点を伝えることにしたため、運営はギリギリまでバタバタ状態でした。

それでも来ていただいた方々に聞いてよかったということを言っていただくとその苦労が少し和らぐ気がします。


2018年11月2日金曜日

人生の最終段階における医療


終わった、終わった。ホント、これが終わるとほっとします。

この研修会の運営にかかわらせていただいてこれで3期目です。やっとなんとか色々と細かいところに目を行くようになりました。参加者も多いし、かかわる人も多く苦労が絶えません。

運営の話はさておき、今年の関東信越ブロックは千葉(慈恵大柏看護学校)と東京(国立病院機構本部)の2会場での開催でした。

この研修会で学ぶ「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」って人生の最終段階に関わる人みんなが実践できるようにならないといけないんですよね。参加した人が実践して、そのことを周りに浸透させていかなければならないこと。そしてよーく考えるとこの研修会に参加できた人って世の中の医療者の数パーセントにも満たない現実。

この事業の一端にいるだけなので今後の展開については様子を見守っていますが、少しでも現場に変化が生まれることを心から願ってやみません。

一般公開用研修会資料
https://square.umin.ac.jp/endoflife/shiryo/shiryo.html