と、思って勉強しにいってきました。
私が考えている患者参加と医療者が考える患者参加は同じなのだろうか? という疑問を持っていたのですが、実際に行ってみたら定義が曖昧だと言うことがよくわかりました。
人は患者である期間は短く、多くは市民です。予防という面でみたら市民も「患者」参加して予防していかなくてはならない。
患者が治療に積極的に参加するときには当事者意識がなければ参加の度合いは低くなる。
そして患者参加といっても患者になったのは好きでなったわけではなく、病気になったので仕方なく患者になったので治療に参加しているだけである。それを患者参加というのは医療者目線ではないか。などの諸々の課題が見えてきた。
私は、事例であげられていた「安全は名前から」は非常に大切なことだと思います。そこで名前を患者さんに言ってもらいたかったら自分から名乗ればいいのに・・・って私は咄嗟に思いました。
私は、患者参加は、参加する、しないはさせる、させられるという状況もおこりうることを考えたとき、そこには対立が起こってしまうのではないかと考えます。
ディスカッションのときに同じグループのみなさんが「患者参加とはどういうことかを深く考えたことがない」とおっしゃったことが印象に残りました。同じグループの方は医療安全に取り組んでいる方がほとんどなのですが、「名前をいってもらう」とかそういう取り組みを患者参加だと思っていたとおっしゃっていました。
最終的に私が感じたのは本質を突き詰めたら医療者と患者の関係性ではないかということにたどりつきました。
医療安全がリスクマネージメントというシステムのなかで語られるときに、現場レベルでは常に人と人との関係性のなかで動いていることを忘れてはならないと改めて思ったシンポジウムでした。