地域医療をしっかり勉強する会でお話をさせていただく機会がありました。
テーマは「薬局のイノベーション」でした。
どのような話をしたかというと、基本はこれまでに書いたコラムとかつぶやきの内容とかわりません。
保険診療におけるかかりつけ薬剤師とか薬局にもとめられているものは以下の3つです。
1.服薬情報の一元的・継続的把握
2.24時間対応・在宅対応
3.医療機関等の連携
患者のための薬局ビジョン
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000102179.html
これを読んでいると、この3つの機能ってかかりつけ薬局・薬剤師である必要があるのかなという疑問がわきます。
仮にカルテが一元管理、もしくは個人の情報としてクラウドに管理されていて本人が同意すれば見られる仕組みがあれば患者にとってかかりつけ薬局や薬剤師である必要はあまりないのではないでしょうか。処方された薬が何からの形で患者に届き、相談アドバイスは人工知能が行う。
そういった視点でこの動画を見てください。
society5.0に向けて様々なところで規制緩和が議論されています。医療もその一つです。http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html
私は医薬品の情報提供と薬局・薬剤師の医薬品の監視体制とは分けて議論することが大事だと考えています。
薬局でなかなか薬が出てこないのは、簡単に薬が人の手に渡らないようにして医薬品の安全管理をしているからです。重複や相互作用の確認や間違ったものが手に渡らないようにするために「薬剤師」が確認をしてから患者に渡す仕組みなのですから大変だし、コストがかかります。
しかしこれらもシステムで解決できる部分が沢山あります。
そう考えていくとかかりつけである意味をどこに持たせる必要があるのかという問いに戻るのです。薬局・薬剤師のもつ使命は医薬品の安全管理をし、社会の健康を守るということだと思います。
薬局のイノベーションは薬剤師がその使命を果たすために新しい技術を使って何をするかを考えていくことそのものなのではないかと思います。
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