2015年11月27日金曜日

第2回MR#1コンテスト終了

11月22日に星薬科大学にて第2回MR#1コンテストが開催されました。今回は運営委員として関わらせていただきました。今回のテーマは「地域医療に貢献する」でした。



コンテストの結果についてはこちらをごらんください。
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52376/Default.aspx



ファイナリストの皆さん、本当に頑張っていました。自分がトレーニングをする立場でしたから、ロールプレイ、プレゼンなどを一生懸命やっていると「よしよし、頑張れ」とか「あ〜、そういっちゃった」とかハラハラしながら見ている自分がいました。

ほとんど親のような目で見ちゃいます。

MR不要論が出ていますが、本当にMRは不要なんでしょうかね。私は従来のようなMRは不要だと思っています。
従来のようなMRというのは、自社製品のことしか考えない、偏った情報提供しかしないMRです。情報提供ができていればまだマシですが、売ることしか考えない、医療者の先にある患者さんのことを考える想像力のないMRはもっと最悪です。
そういう人たちははっきり言って要りません。

いくら研修で話をしても現場でできない人が沢山いるのも知っています。営業所にいってしまうと売り上げの話ばかりの雰囲気では、いくら研修で話をしてもちゃんとできるようにはならないです。管理職の人たちの考えを変えるのは簡単なことではないです。
管理職になるような人は、売り上げを上げて評価されてそのポジションにいるような人たちですから、なかなか過去のやり方から脱却した指導は難しいでしょう。

さらにMRは営業ということで自分の担当の営業成績が自分の評価に連動してきます。それを上げないと社内の評価は上がりません。評価を上げるために売り上げをあげようと努力をするのは当然だと思います。しかし今は簡単に売り上げは上がりません。そこで患者さんのことよりも自分の営業成績のことを考えてしまうこともあるのは想像に易いです。

やはり、MRから個人の売り上げ評価をまず無くさないといけないと私は考えています。MRの本分は適正使用の推進ですから、それを阻む評価体系は無くすべきではないでしょうか。

私がそんなことをいうと、「無理じゃない?」っていう人が本当に多いです。でも何故無理なんでしょうね。それは無理だと思いこんでいるから無理なんだと思います。安全に医薬品を使ってもらうためには何をすべきかを考えて行動することに売り上げ評価は必要はないです。

また過激なことを書きそうになったので、今日はこれくらいで抑えておきます。



2015年11月24日火曜日

マイケアプランワークショップ 丸投げしない老後の暮らし方



やっと念願のマイケアプラン・ネットワークのワークショップに参加できました。

マイケアは東金でもプレゼンをしていただいていたのと東京財団の三原氏からいろいろとレクチャーを受けていたので、何を目指しているのかは理解した上の参加でした。

とはいうものの、ワークショップにはとても興味があり、以前からなんとかスケジュールを調整できないかと狙っていました。
本当は2回シリーズですが、なんとか1回を参加できました。2回はまたどこかで日程を調整して参加するつもりです。

このワークショップは、ケアプランの立て方を学ぶのではなく、ケアプランをたてるときに本当に大事な「利用者の視点」に気づくためのものです。

ありがちなのが、「介護度で一律に決めてしまう」とか「誰かの都合できめてしまう」「利用者本人や家族がケアプランを丸投げしてまう」などがあります。

そういったことに気づくというのは本当に大事なことです。

短い時間でしたが、本当に自分ごととして考えるためのよいワークショップでした。

終わった後は懇親会に参加したのですが、いつの間にか会員になってしまったという、、、 

とはいいつつも地域医療を育てる会に続き、市民が主体的に活動しているものに関しては応援していきたいと考えています。

第5回英語で茶話会


英語で茶話会も5回目となり、そろそろメンバーも「初めまして」の方がほとんどなくなったので、お互いを知るフェーズから、よりお茶しながらの雑談を意識してみることにしました。

私を通じての友人ですので医療に関係する人が多いので、今回は「医薬分業」について話をしてみました。

もちろん、みんなチャレンジです。

医薬分業をグーグルさんで調べてみると、「Separation of dispensary from medical practice」とか「Separation of dispensary and prescribing function」っていうんですね。

参加者の視点で、メリット、デメリットを話していると、いろんな現場が出てきます。日本語で話をするより、いろいろ違った頭をフル回転です。

短い時間ですが、とても面白い時間を過ごせました。また今度は違ったトピックで話をしたいと思っています。

2015年11月17日火曜日

幸手でアセスメント調査員 3日目




本日も幸手に行ってきました。3回目です。

もうこのくらいの時期になると、かなりのお宅に一度は訪問をしています。まだ訪問出来ていないところは家が玄関が分かりにくかったりするところや、留守がちなところです。あとお店をされていてお話をする時間がなかったところもあります。

なので、今回はチャイムを鳴らしてもでてこないお宅が多かったです。
居留守も結構あったのではないかと思っています。

それでも午前中に1件、午後に1件お話をしてきていました。

午前のところは比較的普通に会話できましたが、午後は耳の遠い方で、さらにご自身の話ばかりで調査同意のサインをいただくことに難渋しました。再度訪問するしかないです。。。

今回の気づきは、町の方は調査員が来ることを拒否どころかおもったより歓迎なのではないかということです。(もちろん、全部がそうではないです。)
それは私たちが訪問することで、住民のかたは何かしらの情報を得ることができ、話をすることでスッキリされる方も少なくありません。やはりお昼間お話をする相手がほしかったのかな?と思うお年寄りのかたもいました。

私の場合、目があって笑顔で挨拶すると「何してるの?」とか話しかけてきます。
多分、ビブスをつけて目立つことと挨拶をするときにちゃんとはっきり「こんにちは!」と元気良く声をかけるからかもしれません。そして話始めると、どんどん話をしてくださる方が多いのです。私も一応、営業歴が長かったこともあるので他の人よりは話を引き出すのは得意なほうなのですが、私のスキル以上に、一度話し始めると相手がとまらなくなるのでさすがに話し疲れてしまうくらいです。

そして3回目ともなると町の様子を話してもらうような問いの言葉もどんどん浮かんでくるようになりました。

会話もどんどん上達していきます。

「いつからここに住んでいるのですか?」「この辺は昔どうだったの?」とか「地震のときはどうしてたの?また災害があったときどうするの?」とか直接的ではないセリフがどんどん浮かんできました。

やはり聞きたいことを直接的に聞くのではなく、聞きたいことが自然にでてくる問いの言葉は回を重ねる必要があると思いました。


地域のことを知るには、まず行ってみる。そして話をする。調べる。これの繰り返しですね。医療のこと、歴史(昔のこと)や変化、住民のかたの認識をしっかり聴く。大事なことです。

川も実際にみて、なぜ前日の大雨で冠水してしまったのか良くわかりました。土地の高さだけでなく、橋の様子も話で聞いて目で確認する作業は本当に重要だと思いました。

それと地域アセスメントは様々なバックグラウンドの人が関わった方がいいと思いました。それによって多くの視点でその土地のことを理解できるからです。




本当に多くの勉強をさせていただきましたし、楽しかった!

これで予定していた調査員のお仕事は終了です。
12月に反省会があるそうなので、できるだけ参加したいと思っています。




2015年11月9日月曜日

幸手でアセスメント調査員 2日目




今日の天気は曇りでした。天気予報が午後に雨だったので、心配でしたが夕方戻ってから降り出すというなんと雨を吹き飛ばす晴れ女なんでしょう(笑)

今日もたくさんの学びがあったのですが、一番は防災面です。
幸手は昔の面影が残るまちです。その分、いろんな部分が手付かずになっているところがあります。

今回、入り口がわかりにくく狭い路地を「ごめんくださ〜い、東埼玉総合病院からきました〜、こんにちは〜」と結構大きな声で進んでいき、静かにおうちのかたを見つけるという状態もありました。間口の狭さだけでなく、小さな段差もたくさんあるご自宅は気をつけないとお怪我をされてしまいます。もちろん舗装をしているわけではないです。

また裏の道もまっすぐではないので、車一台とおるのがやっと。その道の舗装もいいわけではないです。表通りにでる道もない。逃げる時どうやって逃げるのでしょう。私道というか自宅の庭(?)を通るのでしょうか。

車を目の前に停める場所もないところは道に消防車や救急車を停める他ありません。そうするとその周辺の幹線道路が渋滞してしまいます。実際にそういったことがあったと一緒に回った調査員の人に聞きました。そうなると、火事があったら大変です。古い家も多いのでいったん燃え始めたら大変なことになります。もちろん狭いところはストレッチャーは入りません。そんな場所は消防隊も入るのが大変です。

医療や暮らしのことで伺っているのですが、今回はそういった部分が気になって仕方ありませんでした。もしかしたら、自分が防災委員をやったりしているからそう思うようになったからかもしれません。

どの家が要援助なのか、在宅なのか不在なのかの合図もこのままではわかりにくいのではないでしょうか。一戸建て独特の独立性から、介入を拒むこともあることを考えるとマンションの防災のほうが楽なのかもしれません。

防災も地域包括ケアもやっぱり、自助、共助、公助を考えてまちづくりをします。共助の部分はそこにあるリソースはほぼ同じです。防災を考えることで医療・介護のあり方を変えるきっかけになるのではないかと思います。



このリンゴのコンフォートは訪問したお宅でご馳走になりました。一番初めの柿もそのお宅の庭になっていたものをいただきました。

2時間もお話をきかせていただきました。だいたい30分くらいなんですが、いろんなお話をたくさん聞いて人生の勉強もしてしまいました。

高齢なのですが、とても自立されているかたで、明るく活動的なかたでした。
自分でなんでもされていて、子供に迷惑をかけたくないと思っていらっしゃるようでした。でもやはり最後のときのことはすこしづつ考えていることで家の片付けもすこしずつしているそうです。
そうやって準備されているかたのお話をきくと、人生の最終段階の医療の意思決定支援もこういう元気なときから一緒に考える仕組みが欲しいなって思います。




これはあるいていたところにあったお寺の鐘です。ならすのかな〜