今年もMRになりたい学生セミナーでお話する機会をいただきました、毎年恒例のともちゃんの厳しい話(笑)他のプレゼンターとのバランスと勝手に思っています。
初めはMRの先輩が就職活動をどうやって乗り切ったとか、現場やキャリアの話が話されました。後半はMR1コンテストのメンバーの話になります。小久保さん(元MRセンター)はMRの本分についてあるべき論をお話いただいたあとに私の話でした。
私は哲学や倫理の話をしながら製薬企業に就職することをみなさんに考えてもらいました。昨年はMRのマナーについて話をしましたが、もっと根源的なところからなぜ製薬企業で働きたいのかを本気で考えて欲しいと思い、今回は上っ面のいい面は一切言いませんでした。(もともと上っ面は言わないですが・・・)
大まかには次のように話をしました。
今、MR不要論が出ています。それはなぜかというと医療者に本気で共感をして仕事ができていないからです。企業の押し付けで製品を売り込み、自分たちを擁護するためのプロモーションコードを理由に医療者の欲しい情報を提供できていません。こんなことが続けば人工知能に追いやられるのは当然です。
それにそもそも薬は病気の時に使われるもので、「市場がある」というと聞こえがいいですが本当はその分だけ人の辛さや苦悩がそこにあるということを忘れて喜んでいないだろうか。薬は医療の一部に過ぎず最も適した選択の中で使われるべきである中で、盲目的に自社製品が最も優れていると言うことに疑問を抱くべきではないだろうか。
そして製薬企業の給料は我が国においては公的医療保険制度の中において日本国民からの助け合いの精神の中から出されたお金から払われていることに対し、製薬企業はもっと自覚的になるべきである。社会保障の現状からいったら安泰ということは考えられないし、社会からのお金という面においてもそれに見合ったことをしているか反省すべきと私は考えます。
そんな話です。
現場で仕事をすればいずれは気づくことなんですが、面接のための「御社の企業理念に共感して・・・」なんていうものを考えても意味がないし、うまく採用までこぎつけたとしても現場に出て数年で嫌になってしまうでしょう。
私の話を聞いてどんなふうに感じたかはわかりませんが、立ち止まって自分の道を選ぶきっかけになってくれればいいなと思っています。
PS:私はMRを応援する立場です。
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