2週続けて赤ふん坊やと一緒に旅をしてきました。今回は愛知県の津島市です。
津島市は自分のいとこが住んでいるところです。駅は名古屋駅から電車に乗るとすぐなのですが、残念ながらあまり栄えているところがないので車がないとちょっと不便です。
津島市ホームページ
企画をした津島市の福祉課の安藤さんとは、地域医療のシンポジウムで1年に1回お会いしており、また地域医療を育てる会の藤本春枝さんや平井愛山先生も津島市にお邪魔されているようで身近な感じで伺うことができました。
今回は「障がい福祉」を全体のテーマとして、テーブルでは次のようなテーマが話されました。
・まち(地域)で暮らすことに不安がある
・災害時、避難や避難所での生活に不安がある
・地域のイベントに参加したいが、参加できない
・障がい児の日常生活に不安がある
・障がい者と地域の情報共有が難しい
コラボ☆ラボでは障がい福祉は初めてのテーマです。私も昨年の後半から興味を持ち始めたテーマなので、どんな話が聞けるのかとても楽しみでした。参加してくださった方は福祉課の方、地域のボランティアの方や病院ソーシャルワーカー、障がい施設の方、当事者の方やそのご家族の方などです。もう少し当事者の方が参加されているといいのですが、この地域で障がい福祉の話をいろんな方とすることがなかったとのことで、非常に意味のあるワークショップでした。
グループでの話でもあったのですが、人の性格が様々のように障がいはあまりにも広く種類もたくさんあります。ある意味では個別化せざるを得ないのですが、制度はあまりにも画一的です。しかし制度だけではなく、まちで何ができるのか、きっとそこが大事なんだと思います。その時のいまの課題は大きく2つだと思いました。ひとつは「障がいを持つ人との出会いの機会」もうひとつは「相談窓口」です。
「障がいを持つ人との出会いの機会」は、障がいを持つ人が何を考え、どのようなことに困っているのか。どんなことが出来てどんなことが出来ないのかを、まず知ることから始める必要があると思います。グループワークの時、「障がいを持つ人に話かけても隠すように逃げられる」「余計なお節介をして嫌がられるのもどうかと…」とお話しされた方がいました。きっとお互いコミュニケーションの取り方がわからないのですよね。
障がい者の方やそのご家族だって助けてほしいことだってあると思うのです。障がいを持つ人が少しでも地域の人を知り合う機会があれば困った時に「助けて」が言いやすくなると思います。「助けて」を言うのはどんな人も勇気が要るし、どうやって「助けて」を言えばいいのかわかりません。それに障がいは身体障害以外に、内部障がい、精神障がいがあります。どれも助けてほしい時があるけどその障がいが分からないと助け方がわかりません。そんな時のコミュニケーション方法はやはり実戦で学ぶことが一番だと思います。私個人は、障がいだから健常者だからという括りはしないのですが、慣れない人はまずは知ることからだと思っています。地域のイベントの企画を一緒にするなど社会参加を促すことも必要だと言う話も出ました。
もう一つの「相談窓口」はこれは確かに難しい問題だと聞いていて思いました。手続きと、アセスメントと、ぴあサポートの話が一緒になっていました。この仕組みが一番大変ですね。行政は定期的に担当者が変わるし、それぞれの専門はいても総合的にわかる人がいません。一つの窓口にしたりとか情報共有できる仕組みなど、これこそまち全体で考えて行かなければならないことです。もし災害が起こったら?情報はどこに集まるのだろうか。これは障がい者の話だけではないですよね。やはりこれも出会うことから始めるべきなのだと私は思います。
短い時間でしたが、改めて考えるべき問題が多いと思いました。しかしこの地区は「障がい福祉」をテーマにして多くの方が興味を持って集まっていることが何より素晴らしいです。これをきっかけにどのように変化していくのかとても興味深いです。
今回も赤ふん坊やは大活躍でした(^^