2017年2月19日日曜日

地域包括ケアと薬剤師


医桜の勉強会「地域包括ケアしっかり勉強する会」で「地域包括ケアと薬剤師」というテーマでお話させていただきました。私と水さんという、いつもの爆弾コンビでお話をさせてもらいました。

私がここで一番伝えたかったことは「薬剤師よ!いざ立ち上がれ!」です。薬剤師の方たちに対して患者さんを含む市民の方の多くはあまり薬剤師の存在価値を認識していないように思えます。実際に「なんで薬を出すだけなのにこんなに時間がかかるんだ」とか「説明が単調」とかいうことが聞かれます。実際私もそう感じたことは多々あります。しかし調剤された薬を出すまでに調剤から監査までをしていることを聞くとある程度仕方ない部分もあります。彼らの仕事は仕事として、ビジネスという視点で彼らを見たら本当に可能性はたくさんあります。そんな可能性を感じて欲しいというのが私の意図でした。

薬剤師は医療の知識もあるし、薬局は経営の仕方によっては保険制度に縛られない自由もあります。しかしなぜか保険制度の中だけの発想が強いと感じています。多分、それはこれまでの医薬分業の歴史的背景とヘルスケアにおいて医療が中心であったことに原因があると思います。

ところが今の世の中は急性期疾患から慢性期疾患へ疾患構造が変化しています。それに伴いケアの側面がどんどん大きくなり、医療機関という閉じられたものから生活という幅広いところが守備範囲になります。薬局経営は市場が広がる分、ビジネスチャンスが多くなると考えます。しかし薬剤師の方はなかなか従来の枠から飛び出て来ません。彼らの埋もれた能力はそのままにしておいたら社会の損失です。そんな状態をなんとか変えたいというのが私の思いです。

私のプレゼンの資料はFBグループにあります。
・地域包括ケアや医療制度を学ぶ集い
また、参加者の方が内容をグラフィックレコーディングしていただきました。

薬剤師の方の特性としてとても真面目な方が多いと思います。しかしその真面目さと薬理作用というミクロの世界が時に他の職種の人や患者さんに理解されにくいところがあると思います。少し視点が変わればきっと世界は変わるのではないでしょうか。

今回参加していただいた方は薬剤師以外が多かったです。その方たちの反応を見て、薬剤師の人から変わるのが難しければ周りから変えていけばいいんだということに気づけたことが最大の収穫だったかもしれません。

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