2016年1月18日月曜日

第3-1回 市民の医療参加を創る会


この会も3シリーズ目です。今回は「住民参加」を深めて「自己決定」にフォーカスしてみました。

「自己決定」も考えると結構ぐるぐるする話です。

これから書く内容は会の内容というよりは、私が今回企画しながら考えたこととみなさんのディスカッションを聞きながら感じてることになります。

医療における患者自身の自己決定って本当に難しいと思います。
医療に対する知識がないことが自己決定することへの壁になっています。また医療者の患者に対する意思決定をサポートする考えが希薄、あるいは理解不足は否めません。

医師のパターナリズムがコミュニケーションを阻害しているのか、患者の知識不足がコミュニケーションを阻害しているのか。
これはどちらということではなく両方の問題なのだと思っています。

しかし市民と医療者の双方のあゆみよりだけでなんとかできるものでもなく、仕組みとしてできる方法がないかと考えると、私はプライマリ・ケアの推進が必要と考えています。それができる医療者(あえて医師と限定しません)を増やしていくことは、重要なことだと考えています。

本来、人は自分で自分のことを決める自由があります。その自由だれも放棄したいと望む人はいないのではないでしょうか。しかし、医療においては「診断」と「治療」がセットで医師の判断で行われ、「治療」における自由を奪われてしまっているのではないでしょうか。「診断」は専門家である医師のすべきことですが、本人の「どう生きたい」は大事にすべきです。

そのための専門分野として、プライマリ・ケアに期待をしたいと思っています。つまり、患者自身の判断や理解を助けるための役割です。

しかし市民はそこに頼りすぎては同じことになります。そうならないためにも、自分たちで知る努力が必要になります。そして勉強できる環境や客観的に評価できる仕組みが必要なのだと思います。

そうすることで、医療制度をどこまで自分たちで守っていくべきかを考えるベースになっていくと私は思います。


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