2016年1月24日日曜日

かかりつけ薬局と薬剤師の役割 Vol.2 「制度改正を巡る理想と現実」




この週はみのりカフェウィークでした。

こちらは診療報酬改定の議論で突然出てきた「かかりつけ薬局・薬剤師」に対して、いったいこれは何か、そして今後、薬局や薬剤師は何を考えていかなければならないかということを議論する場です。

今回は第1回で明らかになってきた、かかりつけ薬局・薬剤師の課題と制度の影響ということで議論をしました。

前半は水さんにお願いし、後半は厚労省の医系技官である松本さんにお話して・・・という予定でしたが、時間に間に合わない可能性があるということで、三原さんに医療政策の方向性についてお話をしてもらい、松本さんは全体ディスカッションに加わってもらうという流れに急遽変更しました。

まあ、この辺の裏事情はおいておきます。
この件はある意味、ファシリテーターとしての経験値が一つ上がったと考えてもいいのかなって思います。その場にいたみんなに助けてもらったと感じています。本当に感謝です。

内容についてはだんだん全体像が見えてきて面白くなってきています。

薬局は本来、小売業だと考えるとあまりにも顧客のニーズを把握していないですよね。
それは規制産業という枠組みのなかで利益を確保できる構造ゆえの怠慢だと私は思います。だから薬局の薬剤師に期待することが、「処方箋をもっていったら早く出してほしい」というニーズしかなくなってしまうのですよね。

議論のなかで、やはり求められている方向性で診療報酬がつくという話がありました。また医療の「質」とか「Outcome」といった言葉もでてきました。

これまでが医薬分業を進めるための診療報酬が設定され、単純に医療機関の近くに出店(開局)することでしか戦略がない?もしくは乏しいという状況でした。

今回の議論で、一番もやっとしたのは、患者のニーズと薬局・薬剤師のあるべき姿やなりたい姿は本当に一致しているのだろうか?という点です。

表層のニーズを満たしているようなマーケティングはすぐに模倣されます。本当のウォンツはなにか、そして薬局とはなにかを本当に考えていかなければならないと私は考えています。

この2回をとおして方向がだんだん見えてきたように思います。

次回はこの流れで一旦総括をします。
スケジュールは以下の予定です。しかしすでにほとんど席が埋まっているという状態です。
来ていただける方にとっても実りある場にしたいと思っています。

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かかりつけ薬局と薬剤師の役割 Vol.3「次世代のPharmacy(総括)」(仮)
日時:2016年2月18日19:00~21:00 (終了後懇親会あり)
場所:みのりカフェ
会費:参加費3000円 懇親会2000円
主催:患医ねっと
http://kokucheese.com/event/index/352806/
※申し込みはこくちーずに登録していただいて完了になります。キャンセル待ちも申し込み順とさせていただきますのでよろしくお願いします。

(進行案)
・第1回、第2回のまとめ
・「こんな薬局に私はいきたい(患者の視点から)」(仮
   患医ねっと 鈴木信行  
・全体ディスカッション

※キャンセルする場合は必ず早めにご連絡をお願いします。当日のキャンセルは食事の準備の都合がありますので参加費の負担をお願いします。

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