コンビニの幕内弁当がちらし寿司に早変わり。
三鷹の嚥下と栄養を考える会の「いつまでも美味しく食べられる街をつくるクッキングセミナー」で調理実習をしてきました!
とても楽しかったです。
上の写真が元の幕内弁当で、下が調理自習で出来上がったものです。
追加で使った食材は卵1個と豆腐、しいたけ、ほうれん草のおひたしだけです。
卵と豆腐は茶碗蒸しになりました。
調味料は酢、砂糖、塩、だしの素、醤油です。
普段、ほとんど料理をしない私ですが、準備されたものがあれば私もそれなりに作ります(笑)
介護食とか嚥下食などはあまり詳しくないので、今回の調理実習は本当に勉強になりました。とろみ材やゲル化材ってたくさんあって、それぞれに特徴があるので知ることって本当に大事だと思いました。
またミキサーを使った嚥下食も初めて体験しました。
(コンビニパンのフレンチトーストをミキサーにかけてプリンにするところ)
(シチューもどき・・)
今回、色々と体験させていただいて本当に勉強になりました。改めて食べることを考えさせてくれました。
私はあまり食には関心が薄いタイプだと思っています。そう思うのは周りに食べることが好きな人が多くいるため、彼・彼女らをみていると自分はあまりこだわりはないと感じてしまうのかもしれません。それでも食べる時間が変則的だったり、外食が多くてもある程度バランスを考えて自分の健康管理はしています。
その私が、ドロドロの嚥下食を食べた時に感じたことは「毎日これは辛いだろうな」です。ハンバーグをミキサーで撹拌してゲル化材を入れて成型しなおしました。もしかしたら自分で初めから作ったハンバーグだったら違うのかもしれませんが、レトルトのハンバーグの大味が目立っていまいち食欲が湧きませんでした。また食感って本当に大事で、ある程度ご飯もつぶがあるから美味しいのだということもわかりました。
( ゲル化剤でかためたハンバーグに焼き色をバーナーでつけてみました)
味は大味でも見た目を少し変えるとまだ食べられるのですが、介護の現場ではただ作業のように食事が出されて終わりなんてことも聞きました。
今回は香辛料はほとんど使わなかったのですが、コショウやクミン(カレースパイス)なども食欲が出るものを使うことをすると違うのでしょうが、きっと現場ではそんな気遣いもなくドロドロのものとかをただひたすら与えられているのでしょう。そのつらさが理解できたように思います。調理を実際にしてみてわかるのですが、確かにミキサーにかけたり、固めるために熱を加えたり、冷やしたりなど手間がかかります。その手間を惜しんで食事だからと言って口の中に食べ物を押し込まれる苦痛。介護職がよくないといっているのではなく、効率ばかり追い求めている経営者がよくない。
一年365日朝昼晩、食事をしなくてはなりません。生きるためには栄養をとり続けなければならないのです。それがずっと苦痛になるというのは、食に疎い私ですら想像するに易いです。
「いつまでも食べられる」というのは、どういうことなんだろうか。しばらく考えてみたいと思っています。
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