2017年9月26日火曜日

中動態の世界 読書会


バブリーズという仲間内で國分功一郎さんの「中動態の世界」を題材にした読書会を実施しました。タイトルはバブリーズのための「中動態ワークショップ」〜中動態ってなんだかよくわからないけど素敵〜 


ちょっといいお部屋を使わせていただいたのでなんだかちゃんとした読書会のように見えますが、あまり作り込まずに場の流れに任せて話をしました。読書会と言いつつもガツガツ本を読むのではなく、中動態についてのお互いの理解を話ながらどこにたどり着くかわからない対話を約二時間しました。あっというまでした。

能動態でも受動態でもないもう一つの態が中動態。中間ではなく第3の態です。

自分がしていることを振り返ると能動的でも受動的でもないけど行動していることは結構あります。しかし外から見ていると私の中で起こっていることは見えないので能動的(積極的)に何かをしているように見られることがあります。どのようなことが人の中で起こっているのかはわからないですが、でも何かによって人は動いている。

例えば「ともちゃんって一生懸命」って言われる時があるけど、単なる責任感で、やりたくなくても「一度受けた仕事はきっちり完遂するもの」だというメンタルモデルがあってただやってるだけということがあります。そこに自分自身でメンタルモデルがあるということに気づいていても、真面目な自分を手放せなくて行動している自分も存在したりもします。

自分の中に起こっていることならまだしも他人の中に起こっていることはわかりません。それを記述するのが中動態なのです。この場合、「ともちゃんが何事かによって仕事をしている」のであって、そこに意思はありません。

最近、中動態に関する話題が増えていますね。人々を惹きつける何かがそこにあるのでしょう。今回のみんなとの対話で、中動態で語られる世界って単純な二極化した単純な世界とは違って豊潤な世界なんだろうと思いました。

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