2018年2月12日月曜日

MRになりたい学生のためのセミナー2018


1月28日に「MRになりたい学生のためのセミナー」がありました。今年も学生さんの前でお話をしました。昨年は「お給料がいいからMRになるという選択でMRを目指すとろくなことはない」と言いましたが、今年も基本姿勢はあい変わらずです。今年はMRの歴史から在り方についてお話しをしました。

今回参加した方たちをみると文系の方が結構いました。薬学生からみたMRというのはなんとなくわかるのですが、文系からみたMRはどのように見えているのでしょうね。

MRはもともとは明治時代に医薬品の使い方を伝えるために生まれました。販売促進目的がスタートではないのです。

MRの歴史(日本医史学雑誌 第 59 巻第 1 号(2013))
http://jsmh.umin.jp/journal/59-1/59-1_139-140.pdf

現在のPMS(製造販売後調査)においてMRの役割はGVP(医薬品製造販売後安全管理基準)に定義されていることからも、まずはその仕事を全うするのが役割と私は考えています。MRにセールスの機能を求めるのであれば別の組織にすべきと私は考えています。本来一番に考えるべきは、患者にとっての最善のための薬物治療です。個人個人は努力していると思いますが、なかなか大きな変化は生まれていません。その一方で、医療現場ではMRの存在について疑問を投げかけられています。現場で提供している情報がMRでなくてもよいという声も上がっているのが現実だからです。非常にこれは残念なことです。

今後の製薬企業の動きはみていかなくてはなりません。

今回のセミナーでは、数年前に学生さんだった人が先輩MRとしてプレゼンや会場準備をしている姿をみて、製薬企業の教育は行き届いているとも思いました。てきぱき動くし、プレゼンも上手です。一生懸命努力してきたんだなと思いました。そういうのを見るとやはり、人材をちゃんと生かせていない企業側の責任も重いとも感じています。

MRの人数は今後明らかに減少すると思いますし、そのほうがいいと思っていますが、努力している人はどの仕事をしても残っていくと確信した一日でした。




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