午前中の英語で茶話会が終わり、一息つく間もなく東金へ移動し、午後は地域医療を育てる会でマイケアのレクチャーがありました。
何故、育てる会でマイケア?と思うかもしれませんが、ある意味ごく自然な流れかもしれません。やっていることは医療と介護の分野で違うことをしているように見えますが、共通しているのはどちらも市民での活動で、医療者中心ではありません。自分たちが満足する医療や介護を自分たちの力で手にしようとし、人と人とのつながりを紡いています。
今回初めて全国マイケアプラン・ネットワーク代表の島村八重子さんのお話を聞かせていただきました。何度かみのりカフェなどでお会いしているのですが、ふわ〜とした雰囲気からは想像がつかない行動力には驚きます。
プレゼンが始まる前も「ぜんぜん慣れなくって〜」と笑いながらお話されている姿に癒されました。
島村さんのお話のなかで、「やえこのしんぶん」というものがありました。これは自分の義父の介護状況をまわりに知らせるために作ったそうです。育てる会の藤本さんもクローバーという新聞をつくり様々な方面に情報発信をしています。新聞という媒体をつかって情報発信というのも共通点がありますね。
一番左にあるクローバーは地域医療を育てる会の刊行物です。その右側にあるのは今回持ってきていただいたマイケアの出版物です。
今回のお話を聞いて、一番印象に残ったことは「ケアプランを立てることは介護保険を組み立てることではなく、生活を棚卸しすること」という言葉でした。これが一番腑に落ちました。
マイケアは、単にケアプランの自己作成をすることを進めることではないのです。
自分の生活を制度に当てはめて考えていたら、あれがない、これがないという話になっていくと思います。そう考えてしまうと、今後制度で充足されるものが減っていくことが予測されると暗い生活しか想像できなくなってしまいます。
ところが、そのひとらしい生活(くらし)があって、制度はそれを続けていくために活用するものという発想をもつといきいきして、自分らしさを大事にすることができます。
お話のなかで自宅前にベンチを置いて近所のひとと井戸端会議が八重子さんの義母のデイサービスでした。知らないひとと童謡を歌うよりずっと楽しいですよね。
しかし、マイケアを進めていくにはいくつかの段階を経ないといけないと思います。
市民側、医療者の意識を変えていくためには、みんながもっと勉強していかなくてはなりません。
もうすぐにサービスを受けなくてはならない人で、考えたことのない人とこういった活動をしている人には必ず考え方や理解の差があります。経済面、行動力など人は様々です。
一足飛びに変えることはできなくても、いつの間にか見えないところで何かが変わっていることってあると思います。
今回初めてマイケアと育てる会が繋がりました。どんなアクションを起こしていくのかはわかりませんが、とても楽しみです。
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