2015年12月29日火曜日

幸手の振り返りと忘年会



年内最後の活動は幸手で締めくくり。
調査員をしたメンバーが集まってレビューワークショップをしました。

振り返りはとても大切です。得ることができたもの、次に活かしていくべきもの、問題や課題をみんなでシェアしました。

地域診断とは何だろう?その目的は?というところから、地区ごとの特徴によって質問内容を変えたほうがよいのではないかということも出ました。
また、調査員の立ち位置やこの調査後についてなど、フリーに意見を出すなかで、まだまだ完成型ではなくよりよい方法を見つけていくプロセスのなかにいるのだと思いました。

やはり、これは地域診断とかアセスメントという名前を使っているけど、名前を変えたほうがいいんじゃないでしょうか。それが一番思ったことです。

調査というと調査員が全員、同じ聴き方をすべきだと思うのですが、調査員の資格もキャリアも違うのでヒヤリングのスキルや方法にもばらつきがでます。また専門家であるがゆえに「こうしたほうがいい」という住民に対する気づきも生まれます。そこにもばらつきがあります。

研究の世界ではこのばらつきがよくないと思うのですが、現実社会の中の事業として考えたときには、「調査員としての個性」を生かすことで住民にとってのメリットも生まれるという面もあります。幸手は積極的に後者の立場をとっているのです。

そうなると言葉でこの事業の良さの理解を妨げるのであれば、呼び方を考えるというのは一つの方法ではないかと思っています。

幸手の事業は石巻の住民調査を参考に行っています。同じ課題発見でも石巻は非常時でしたが、いまの幸手は平時なのでやり方もあり方もまったく違うものとして考えるのが自然だと私は考えます。

次に思ったことは、調査員の立ち位置の明確化と協力しててくれる住民への理解促進の方法(事業の目的、個人情報の取り扱い等の説明方法)は可能な限り統一させていく必要性です。

調査員はその調査だけの関わりであり、継続的に住民の方との関係性をつくるものではありません。だから繋ぐためのきっかけであるということを自覚して行動すべきだと思います。

でもその反面、言わないことによって問題が放置されてしまうかもしれないと考えたとき、押し付けにならないで、さらっと情報を伝える話し方の工夫が必要だと思います。

今回は本当にその道のプロが多くこの事業を理解しているので、専門家のアドバイスを住民にして健康指導みたいになるような人はいませんでした。

今後もこのメンバーが関わり続けていけるかというとそうではないので、となると事前に相談員の研修は丁寧にする必要があると言えると思います。

そうすることでこの事業の良さがどんどん前に出てくるのではないでしょうか。


来年の2月22日午後2時から報告会があります。それはデータもまとめて今回の内容を報告してくれるそうです。
私も参加してこようと思っています。今後も幸手はおっかけます(笑)

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