それは診療報酬改定の議論が始まったころのことです。なんだか唐突にかかりつけ薬局の話がでてきました。その後、健康サポート薬局とかもでてきて「一体何なんだ」と思っていました。「かかりつけ」という言葉では、以前厚労省がイギリスの医療制度を参考に総合医を進めゲートキーパー的な仕組みを入れていこうとしたときに、医師会が反対して医師会が出してきたのかかかりつけ医というもの。その議論の決着が完全についていないまま「かかりつけ薬局」という言葉がでてきました。
あまりにもしっくりしないので、議論の行方を知りたくて、とあるシンポジウムに参加しました。そうしたら余計にもやっと、いらっとしてしまいました。
当たり前のことが当たり前ではない?
もっと地域へでていく?
患者さんと接することに対しての覚悟?
意味がわからない。
そのときに一緒に参加していた東京財団の三原岳さん(一緒に市民の医療参加を創る会を企画運営しています)と「定義がわからない」「患者不在だ!」だのフェイスブックで吠えていたら、糖尿病専門医の岩岡さんが「イベントを企画しよう」と言い出したのがきっかけです。
一体今後のあり方はどの辺にあるのだろうかというシンプルな問いから企画がスタートしました。
メンバーでミーティングを進めていくと、現場の葛藤が見えてきました。
今回は使わなかった言葉ですが、サファリングを「苦悩」とか「苦しみ」といった訳ができるようです。
そこで、現場で薬剤師をしている菊池真実さんに現場のリアルを語ってもらい、それを三原さんが制度の面から整理をしながら議論を進めようという流れになりました。
当日のプレゼン、議論を聞きながら整理していくと、薬剤師は求められている役割と現実との乖離があり、求められる姿に近づいていこうとすればするほどサファリングが生まれるということがはっきりしました。
調剤をする人なのか、それとも薬歴管理やアドバイスをする人なのか?
役割を再定義したほうがいいでしょうね。
私は単純に調剤する人は別の専門資格をつくるほうがいいと思っています。それは現在の薬剤が錠剤も多く、機械化が可能だからです。その操作や確認ができる能力と安全管理ができれば何も薬剤師である必要はないからです。
ほかにも議論ででてきたキーワードは疑義照会です。
そして機械化によりコスト削減は可能で、AIでよりミスが減少し利便化します。
薬剤師は何を選択し能力を今後何に集中していくのでしょう。
まだまだ議論し尽くせなかった分は次回続きをしようと思っています。
第2回は「制度改正を巡る理想と現実」です。
スピーカーは薬剤師の水八寿裕さんと厚労省の医系技官の松本晴樹さんです。
前回議論し尽くせなかった部分をさらに掘り下げていきたいと思います。
皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2016年1月17日19:00~21:00 (終了後懇親会あり)
場所:みのりカフェ
会費:参加費3000円 懇親会2000円
主催:患医ねっと
※申し込みはこくちーずに登録していただいて完了になります。
キャンセル待ちも申し込み順とさせていただきますのでよろしくお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/352804/
※キャンセルする場合は必ず早めにご連絡をお願いします。当日のキャンセルは食事の準備の都合がありますので参加費の負担をお願いします。
第3回 2016年2月18日 「次世代のPharmacy(総括)」(仮)
http://kokucheese.com/event/index/352806/
0 件のコメント:
コメントを投稿