2016年10月4日火曜日

お寺と地域包括ケアシステム



医桜主催の第6回しっかり地域包括ケアを勉強する会に参加してきました。

今回のテーマはお寺と地域包括ケアです。
死生観とか宗教の話になるとお世話になってる遠山玄秀さんがゲストです。

今回なぜお寺が地域包括ケアの勉強会に取り上げられたかと言うと、お寺には檀家制度があり、「地域の方のと結びつきなどを考えてもいいよね」ということで企画がされました。

お話を聞いて一番驚いたのが、お寺の数がコンビニよりも多いということです。なのに印象にないというのはどういうことなんでしょう。昔は檀家との関係もお葬式だけではなく、その前から関係があったはずですが、新興住宅地ではそういうこともあまりなくなっているそうです。お葬式で葬儀社からの紹介でお葬式の場で初めましてなんてこともよくあることです。

ここでも地域のとのつながりが薄くなっているのですね。改めて人との付き合いが希薄なライフスタイルが浸透していると感じました。

遠山さんの活動は臨床宗教師として緩和ケアやグリーフケアに関わっていたり、みのりカフェでBo-Zuカフェを開いていて宗教家として市民との対話の場を作っています。遠山さん以外の方でもお寺で対話の場を開いている方もいます。しかしこのようなお坊さんは非常に稀で多くの場合は内向きです。(あれ?どこかで聞いたフレーズ)

この多死時代に死に向合うことを抜きに話をすることはできません。地域包括ケアの視点でも「どこで死ぬか」という場所の話と「いかに死ぬか」という話の中でスピリチュアルケアの側面から患者を支えることは大事なことだと思います。もちろん信教の自由はありますが地域の一員という視点で人に関わることができる存在なのではと思っています。そう考えた時に、コンビニより多い数のお寺の存在は地域の貴重な資源として何かできるのではないでしょうか。しかし内向きの状況からすると多分お坊さん業界に何か起爆剤が必要です。ここは遠山さんとその仲間たちに頑張って欲しいところですね。

今後の活動にも注目していきたいと思います。

次回のしっかり地域包括ケアを勉強する会は11月15日です。テーマは、在宅医療です。



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