2016年11月22日火曜日

大人の社会科見学


ペイシェントサロン名古屋とファブリーNextの企画で、工場見学を三重県鈴鹿市にある大日本住友製薬の鈴鹿工場に行って来ました。

社会人になって最初の会社が医療用具の会社だったので、医薬を専門としていながらも製薬工場の見学に行ったことがありませんでした。いつか行くタイミングがあれば行きたいなってずっと思っていたところ、フェイスブックでこの企画を見つけ喜び勇んで参加して来ました。

大日本住友製薬との繋がりがあったのはファブリーNextの石原八重子さんです。ファブリー病とは希少疾病で遺伝子が原因の代謝異常の病気です。

ファブリー病(大日本製薬サイト)

ファブリーNext

その薬を大日本製薬が製造しているということからの今回の工場見学に結びつきました。今回見学させていただいたのその薬ではありませんが、本当に貴重な機会でした。



まず初めに工場長から鈴鹿工場の位置付けなどをお話しいただき、そののちビデオを見せていただきました。



大日本住友は合併後は工場を4拠点持っており、原薬を作っているのは鈴鹿と大分だそうです。鈴鹿工場は東京ドーム4つ分の広大な敷地で医薬品を製造しています。製剤化する棟ではオートメーション化された工場内を見せていただきました。コンタミが起こらないように工夫された人と気流の流れやISO14001を取得するレベルで環境に配慮した設計なども非常に参考になりました。



他の製薬企業の工場については勉強不足ですが、これがバイオ製品やジェネリックだとどうなんだろうとそんなことも考えていました。
医薬品の製造販売のライセンスは医薬品ごとで、製造に関しては業務委託が可能です。今後、製薬企業の業務効率化等を検討した時に製品工場を持っているということで競争優位にどう影響するのかは興味のあるところです。最近ではジェネリックメーカーに製造を業務委託する事例もあると聞いています。製造販売のライセンスだけ持っていれば、今は営業部隊も業務委託可能であることを考えると、製薬企業の戦略はどの領域に強みを出していくのかが本当に大事になります。この工場のクオリティと拡張性から見て、大日本住友製薬がどんな戦略を立てるのか今後も見ていきたいと思います。

個人的には、機械を見るのが好きでカートが自動で動いていたり、ロボットアームの独特の動きを見るのが好きです。ここでどんな品質管理をするんだろうとか、ここのフェイルセーフをどうやってシステム化させるんだろうとか、そんなことも気になります。
機械が動く様子って可愛いなーなんて思って見ていました。

見学にあたりまして、様々な方のご厚意を賜り本当にありがとうございました。感謝いたします!





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