2016年12月20日火曜日

「介護されしもの」との対話④


こちらは武久さんのお宅に伺った時に出して頂いたカフェオレとお茶受けです。
美味しかったです(^^ ごちそうさまでした。

今回の取材で感じたことをだいぶ書いたのですが、あと少し書き足りない部分があるのでもう少しお付き合いいただければと思います。

若くして介護を受けなければならなくなったのに、なぜこんなにも穏やかな口調なんだろう。これが私が会って話を聞きたいと思った最大の理由です。

多くの場合、自分自身の人生を呪い、過去の自分を責めてしまっていると思います。今を否定していると未来を見ることができない。しかし、武久さんは未来を見ています。その武久さんとの会話の中で印象に残っているのは「いいこともあれば悪いこともある。全て帳尻があうようになっている」「ものは考えよう」と言っている。ああ、そうやって武久さんは人生を見ているんだなと思いました。頂いた冊子やブログの中にもその端々がたくさん出てきます。人間の心というのは簡単ではないです。様々な感情が蠢いてざわつきます。ほんの数時間のヒヤリングですから、深く聴くことはことはできませんでしたが、今の武久さんであるまでに様々な出来事や事件は必ずあったと思います。

本当に行ってわかりました。武久さん自身の生きる力も他の人よりずっとありましたが、それとともに本当に素敵な奥様がそばにいらっしゃいました。べったりと介護する訳でもなく、優しく微笑みながら私たちの会話を聞いていらしゃいました。奥様もきっと一緒に二人の人生を受容して寄り添い生きてきたのだと感じました。ああこんなにも人がそばにいるとこんなに強くなれるんだと思いました。

武久さんにもまたお会いしたいですが、奥様にもまたお会いしたいと思いました。





色々とお気遣い頂きましてありがとうございました。

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