2017年8月12日土曜日

人工知能と音楽



東京都都市大学の大谷紀子先生の研究室にお邪魔してきました。

今回は大学院の恩師がビジネスモデル学会のジャーナル誌(BMAジャーナル https://biz-model.org/publication/bmaj/)の編集長をしており、その取材に同行させていただきました。

大谷先生の専門は進化計算アルゴリスムの応用と多数決機械の応用です。大谷先生の研究は人工知能は進化計算アルゴリズムを使って作曲させています。

大谷先生との具体的なお話はBMAジャーナルにお任せしようと思いますが、非常に面白かったのは人工知能は万能ではないということです。人工知能が仕事を奪うのではないかという話題が出てきますが、少なくとも現状ではそのレベルに達していません。そのことがわからずに、なんとなく人工知能というだけで話題になっているのではないかというお話をしました。私も昨年あたりから人工知能について興味を持って色々と話を聞いていますが、専門家のから話を聞くとみなさん同じことをおっしゃいます。何ができて何ができないのかやはり個別に考えるしかなさそうです。

大谷先生の人工知能を使った作曲についてですが、ある人の好みの音源を人工知能に読み込ませそこから特徴を抽出し進化計算アルゴリスムを使って毎回違った曲を作曲させます。


この曲は人間とAIのコラボレーションがテーマです。東京都市大学メディア情報学部の岡部大介教授と大谷が歌詞を創りました。AIが創り出したメロディを透明感あるフォークデュオ「ワライナキ」が歌っています。

大谷先生と高齢者に思い出の曲を入力してもらってAIに作曲させたらどうかというお話をさせていただきました。実際に学園祭の時にやってもらったそうなんですが、高齢者の方は非常に気に入ってご自身で歌詞をつけたりなさったと伺いました。音楽というのは人の感情を揺さぶります。こういった技術が音楽セラピーに役立つといいな、なんて思いました。

人工知能は人間の仕事を奪うのではなく、こういったところに役立てて世の中が幸せになるようなものがいっぱい出てくることを望んでいます。

やはり新しい技術の話は大好きです。




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