2017年8月18日金曜日

日本医学教育学会プレコングレス【人工知能の発達に対応する医学教育】


日本医学教育学会プレコングレス【人工知能の発達に対応する医学教育】を実施しました。http://www.c-linkage.co.jp/jsme49/precongress/index.html?fref=gc

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(要旨)
人工知能の発達は、深層学習能力を得てから、状況が一変した。この成果は電子カルテと結びつき、医師としての診断能力を助ける目的に開発されるが、逆に脅かす存在になる可能性は? 人工知能医師を主治医に持つ患者が、人間医師の診察を受けにやって来る。このとき、どのような医師―患者関係を、どのように築くのか? またIoTの発達により、ウエラブルのセンサーから患者の状況を収集できるため、病院に縛られない多職種連携の地域医療や遠隔医療の時代となる。
このようなまったく新しい時代の医師にとって本質的に必要な能力とは、いかなるものか? 未来に活躍する医師を現在育てる医学教育について考える。
ワークショップの運営は、ICTを駆使して参加型で行う。
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今回の学会会場は札幌ですが、東京会場とWEB会議システム(Go to meeting)を使い、それぞれの会場の議論内容をFBグループを使って共有しつつ話を進めました。無料のシステムを使っているので、快適な学習環境とまでは行きませんでしたがなかなか面白い試みでした。FBに癖がありすぎて面倒なことがちょっと多くて、できれば次は違うツールの方がいいかもなんて思いました。

人工知能の話については、色々と見てきて人工知能はあまり恐れるものではなく、携帯電話やスマートフォンを使いこなすように自然に私たちの生活の中に入っていくものだと私は考えています。今の技術を考えるといきなり人間の仕事を取って代わるほどではありません。

人工知能が人間に近づくことが問題なのではなく、人工知能が当たり前に使われる環境変化に対応できなくなることが問題なのだと考えています。例えば人工知能を使ったもので事故が起こった場合の責任はどうなるのかなどもあります。法律もいつも後追いです。
他にも格差が広がった社会になってしまった時、人工知能がある生活を送れない人に対してどのようなことを考えるべきなのか。そんなことを考えています。

今回は医学教育がテーマです。医学教育の前にまず人工知能の発達で医療はどう変わるのでしょうか。多くのデータを処理して「適切」な解をだすことができるようになるので、診断の質は上がると思います。治療についても管理なども変化していくと思われます。

そんな時代に患者は医師に何を求めるのでしょう

患者はいつも自分が健康でいることを望んでおり、病を遠ざけたいと思っている。これは今も未来も変わらないことだと思います。そう考えれば今よりもずっと人間性が重要視されるのではないでしょうか。そうなると教育は倫理、道徳、哲学が重要となると思います。余計に教育は難しくなるのでしょうね。


(過去の人工知能に関連するブログ記事)
あなたはAIを愛せますか?
読書会「人工知能にできることできないこと」
人工知能と音楽



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