2016年5月10日火曜日

熊本のプライマリ・ケアを応援し隊


写真は家の近くの歩道で咲いていたお花です。

まず、2016年4月14日に発生しました熊本県熊本地方を震央とする地震で被害に遭われました皆様には心よりお見舞い申し上げます。

ちょうどこのとき、在宅医学会の地方フォーラム参加のため福井にいました。ホテルに到着したのが遅く、TVニュースを目にすることもなく、ドコモのiコンジェルジュで地震があったことだけ認識していました。その晩、何度もiコンジェルジュの情報が入ってきました。ホテルだったので携帯のバイブ音が響くことと、私は寝床が変わるとあまりよく寝られないこともあって、かなり朝早くに起きてしまいました。

パソコンを開けて、ニュース等を見て本当にびっくりしました。またFBでも九州の友達が尋常ではない様子でした。

どうなっているんだろう・・・

東日本大震災のときのような妙な心のざわつきがありました。私にもできることがあるはず。とにかく情報を集めるならツイッターがいいと思い、見てみるとやはり被害は大きい。なので、とにかく必要でかつ出処のしっかりした内容の情報を見つけては情報拡散をしていました。

東日本大震災の直後は、自分も不安で何をすればいいのか、只々オロオロしていました。そして少し落ち着いたころも何か役に立ちたいと思っても何もできずにいました。そんななか自分の周りは医療者ばかりなので被災地に入る人も多く、またボランティアにいく人もたくさんいました。ところが、そのころの私は現地に行っても足でまといになるだろうと思って行動もできず、現地にいく人に物資を渡したり、わずかながらのカンバや寄付をしていました。あとはツイッターで現地の方とコミュニケーションをとったり、情報拡散をしていました。

いま考えると、ちゃんと後方支援をしていたんですよね。でも自分のしていることがよくわかっていませんでした。そのため、「自分は何もできない」と思っていました。

あるとき「ともちゃんがしていることは大事なことなんだよ」と教えてくれた人がいましたが、しばらくは自分のしていることが役に立っているのか、そうでないかの自信はまったくありませんでした。そのため、早く自分の行動に気づいていればもっと色々できたのではないかという後悔がありました。

そんな思いがあったからこそ、今度は自分がすぐに現地に行けなかったとしても何かできることを探してちゃんと行動しようと思ったのです。

それが「災害医療 プライマリ・ケア向けリンク集」です。

このサイトはやはりFBで何かできることをしたいと同じ時間帯につぶやいていた家庭医の菅野さんに反応して、同様に考えていた福島の菅家さんを中心に「熊本のプライマリ・ケアを応援し隊」を結成しました。現在のメンバーは7名です。

サイトは被災地で活動する医師・看護師・保健師・薬剤師・リハビリ技師など医療従事者向けに編集し、被災地のステージに合わせて検索する手間を省けるようなリンク集になるように情報を集めています。

私は一般情報(あと一部薬剤)を担当しています。私の視点は直接的な医療というより、被災地の方がなんらかに困っている話を聞いた医療者がちょっとした情報として伝達できるといいなと思ったものを探しています。

もちろん十分な情報ではないと思いますが、少しでも元気になってもらえるようにと思って活動しています。

現在は、結成当初とフェーズが変わってきており、サイトのリンク情報を修正し始めているところです。まだまだ道半ばですがより良いものへとしていきたいと思っています。

この趣旨に賛同していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひこのサイトを現地や支援に入る医療者の方にご紹介いただけないでしょうか。また内容に関してもご指摘をいただければと思います。

1日でも早い復興ができますよう、心からお祈りしています。







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