2016年6月14日火曜日

Learn Do Shear 無事終了


無事にLDS終了しました。

5時間の長丁場は若くないので終わってぐったりでした。

今回のテーマは「医療を料理「けんこうキッチン」~新宿のカオスパワーで未来の生き方をRe-imagine~」でした。
タイトルだけ見ると「お料理教室?」みたいですが、みんなで健康とは何かをそれぞれで考え、作り上げていくワークショップです。

会進行中の様子はこちらのTwitterのつぶやきをごらんください。

今回の一番の気づきは、みんなが考えている健康とは、笑顔だったり、ご飯が美味しく食べられたり、仲間と一緒のだったりするイメージだったのですが、やっぱり医療から見た健康とは大きく違うということです。医療からみると病気という基準をつくってそこに入らなければ健康という感じです。診断基準によって病気という概念が作られています。

診断基準ってある病気の特徴的な部分の一部を取り出して判断するものにすぎません。そりゃ、診断基準は必要です。だいたいどのくらいが病気なのかがわからなければ治療ができないので困ります。しかし、どうも診断基準に数字などがあるとそれが一人歩きしてしまっているように見えます。今回はその基準を云々いうのではなく、基準ばかりに目がいって何か大事なものを忘れてはいませんかということをお伝えしたいと思います。

健康は、他人の基準ではなく自分の基準で健康を選択していくことがとても大事です。(ただし、勝手な思い込みやトンデモ医療の基準はダメですよ)診断基準よりもよくなかったら、健康ではない確率が高くなっており、それを分かった上で自分が今を「自分で」選択しているということに自覚的になることが大事だと思います。自分で選択しているにもかかわらず、文句をいって後から「あの時早くから気をつけておけば・・」というのは違いますよということです。

でも、今回のワークではこの部分は掘り下げていなかったので、みんなが考えている健康ってちょっとづつちがうんだということだけでしたが、そこに気づいただけでも大きな変化があるのではないかと思います。こういう話は医療者からの病気のレクチャーではあまりしないですよね。本当は自分で選択している今に気づくことから健康づくりが始まるのだと私は考えています。他人から押し付けられる健康は私の健康ではないのです。

人の価値観によっても健康は異なります。日本人は日本人の文化のなかで健康や幸せという価値観を形成していきます。日本は島国のせいもあり、やや日本人は日本人ならみんな同じのように考えているように見えます。でもみんなちがうんですよね。そのみんな違った健康観のなか、この国のヘルスケアはどうあるべきか、これは私のテーマとしてこれからも考えていきたいと思います。


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