2016年9月12日月曜日

下町不健康学会



荒川ヘルシータウンクリエティ部の活動の第二シーズンということで「下町不健康学会」に参加してきました。以前、「市民の医療参加を創る会」の時にお話をしていただいた菅野さんのホームの活動です。菅野さんの活動は荒川カフェをやっている頃から知っていて、荒川の地元に根ざした活動をしています。

今回は、専門職が考える「健康」というものと地域で暮らす人とのギャップを不健康と定義しヒヤリング調査を行い、そこから見えてきたものを発表するというのが趣旨です。

ヒヤリング調査は荒川区役所公園、荒川区自然公園に来ている人や福祉関係の方などから紹介で荒川区内に在住している人、診療所の待合室の人に行っています。

これらの発表を聞いて、家に閉じこもるのではなく外に出て人と話をすることが何よりの健康なのではないかということが確信となりました。

男性、女性の特徴はありますが、高齢者になるとどんどん行動範囲が狭くなっていきます。そうすると必然的にその中で自分の役割だったり、居場所だったりを作らなければいけなくなります。人間は社会的な動物であり、一人では生きていけません。人と繋がり他者を許容する社会をつくっていかなくてはなりません。

そういった中で、昼から(飲みすぎない程度で)お酒を飲んでいようが、多少脂っこいものを食べ過ぎようが、(リスクに対する責任を自覚した上で)タバコを吸おうが、別に構わないと思うのです。むしろ誰とも会わず、話もしないということこそ問題ではないでしょうか。

そう考えると在宅診療に頼りすぎることは社会との繋がりを途絶えさせてしまう可能性があることから過度に進めることに危機感を感じます。可能であれば、診療所に行ってそこでいろんな人と話をすることが健康を維持できる方法かもしれないと思います。
もちろん、それが叶わない人もあるかと思いますが、それができるようなサポートが必要だと感じました。

また、社会との繋がりの準備段階としては男性女性を問わず、40代のキャリアプラン教育も必要なのではないでしょうか。生活と社会、そして医療という流れの中の延長線上にアドバンス・ケア・プランニングに続くと私は考えています。



以下の写真は荒川市役所前公園です。釣りをしたり将棋を指している人たちです。
男性は女性と違い、ピーチクパーチクうるさくはありませんがなんとなく集まってゆったり楽しんでいます。





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