日本医学教育学会倫理・プロフェッショナリズム委員会主催の「第6回臨床倫理(白浜記念)ワークショップ」に参加してきました。このワークショップは3回目くらいです。一方的な講義ではないので、いつも楽しく学んでいます。2日間って結構タフだと思います。しかし楽しいのでついつい調子に乗ってしまうのですが、終わるとぐったりです。。。
臨床倫理の分野とは、「臨床医学における倫理上の問題を明らかにし、分析、解決するためのアプローチを提供する実践的な学問」(ARジャンセンほか)です。今の医療の問題を考えるためには基本的におさえておくべき考え方のポイントがたくさん詰まっている分野です。倫理原則に基づき意思決定の根拠となるものを整理していきます。その時には単に医療上の問題だけではなく、ときに社会資源も同時に検討します。
今回は頭の整理にとてもよかったです。以前よりも臨床に近いところで仕事をしているので、まだまだ経験は不足していると思いますが、市民側、医療者側のどちらの立ち位置でも視点が変えらえる自分というものに少しずつ自信がついてきました。
終わってみて、ワークショップで取り上げた内容をアレンジして市民と医療者が一緒に考えられる場が作りたいと強く思いました。市民がもっと公平公正に医療のことを考えるには倫理原則のことや公平や公正とは何かを学ぶ必要があるからです。
どうしても「命」のこととなると人はおよび腰になります。また特に日本人は死を忌み嫌うものとして話題にあげようとしません。しかし、今の医療の問題は医療現場だけの話ではなく、日本全体の社会保障の問題まで関係してきます。それをみんなで話をするためには、臨床倫理の原則や一人で決めない・みんなで決めるということを実践していく必要があると私は考えています。
少しずつ取り組んでいきたいと思います。
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