2016年4月4日月曜日

SAKURAの旅




名田庄の桜を見に行ってきました。会いにいった理由はここで地域医療を担っている中村伸一先生の仕事しているところが知りたかったからです。

この旅は本当に多くのものを再発見するものでしたので、今回はひとつひとつのネタを掘り下げるのではなく、旅の総括的なことを書こうと思います。ひとつひとつの気づきなどは、徐々に幾つかに分けて書いていきます。

出会ったのは約1年前の地域医療を育てる会の読書会のイベントです。
初めてあった時からとってもフランクで、ロックが好きなおにいちゃんという感じでとなんだかとても人間味があって素敵な人だと思っていました。

また会いたいなって思っていたら、先日のファイザーヘルスリサーチのときに会えました。そうしたら花見ツアーをするという話が持ち上がったら行かない理由はないです。

そして夢叶い、名田庄に行くことができました。でもやっぱり東京から遠かったです。

初めは著書以外のことも何か調べていこうかと思ったりもしたのですがそれは止めました。やはり自分の感性だけで何を感じるのか、そこからどう世界を広げていくのかをあえてしたいと思いました。それが私の原点だからです。

私は世の中のこと全て興味があり、小さな変化をみつけて楽しむ性格です。これはずーっと小さな頃からです。最近はあまりにも頭でっかちで活字を読んでばかりだったので、活字の情報と自分の感性のバランスがあまりにも悪いということに気づいていました。なのであえて自分の感性を信じてみようと思ったのです。

とにかく楽しい旅でした。見るものひとつとっても普段と違うものがいっぱいです。
お天気が良かったこともあり、本当に全てがキラキラして見えました。電車に揺られて眺める景色は春の様相で、なんだかほんわりしていました。桜の花があちこちで咲かれ、車窓から見る電車のホームはなんだか映画のようです。

そんなこんなで辿り着いた名田庄は穏やかな川とその土手に咲く桜が私たちを迎えてくれました。春が深呼吸しているような景色です。みんなで土手を歩きながらここの人たちはどんな気持ちで桜を見ているのかな、なんて考えていました。

今回はまだ満開の一歩手前でしたが、暖かさのなかでどんどん開花していました。

何箇所か回ったあと、先生の診療所の見学もさせていただきました。
ここでもやはり桜とここの住んでいる人との話がありました。やっぱりここの住人にとっての桜への思いがありました。

ここの桜は本当に贅沢です。都会の桜の花見とは全く違います。生活のなかに生きづいている桜。そして美しいというのはこういうことなんだと思いました。

そしてそこには人の生と死もあったはず。そしてその話は夜に先生が話してくれました。

「今年の桜はみられるのかな」「みられるといいですね」

この会話の深さとそのときに対する医療と医療ではないものを話してくださったと私は思います。正直言って涙が止まりませんでした。

名田庄の地域医療ってこういうことなんだと実感した瞬間です。




この写真は帰る前にとった旅館前の桜です。ここも本当に素敵でした。

もう少し地域の様子も知りたくて歩いてみました。桜の下、その一本裏の道。どちらも違った視点で桜がみられました。

帰宅の途についたときもずっとこの桜との出会いについて考えました。

自分の桜ってなんだろう。

そんなことを考えながら名古屋につきました。名古屋も桜が満開でした。そう思ったら、ついついバスを途中下車して自分の母校から自宅まで歩いて考えてみました。

あのころあったものがなくなったり、相変わらずあったりいろんな発見がありました。
名古屋城の桜とあのころの自分。飛び出したくて仕方ない自分にまた出会ったような気がしました。

本当に行ってよかったです。
ありがとう、伸ちゃん。
一緒に旅してくれた、あきちゃん、えっちゃん、なほちゃん、ありがとう。
優しくもてなしてくれた名田庄の皆さん、本当にありがとう。

また行きますね。

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